月まちカフェ

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ムッシュ・コヨーテの言葉 02:18




幾億もの偶然が有機的に結びいたものが、この宇宙の法則となっている。


Words by Monsieur.Coyote 
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月街へようこそ 16:50

今回の展示のために書いたイメージストーリーでざいます。



その昔この国に禁酒法がしかれていた時代のこと。

人々は月の光に吸い寄せられるように、

夜になると村の近くの森へ消えていった。


森の奥には、小屋というには

ちょっとばかし大きな山小屋があった。

人々は窓の大きな山小屋に集まっては、

月明かりだけを頼りに、密造酒を作っていたという。


その山小屋からいくつもの伝説のウィスキーが生まれ

いつしかその作り手たちは“ムーンシャイナー”と

呼ばれるようになった。



やがて月夜の晩になるとムーンシャイナーが作った

ウィスキーを求め、山小屋のまわりには

人が集まるようになった。

役人たちに嗅ぎ付けられるのを恐れた男たちは

この小屋の存在を口外しないように約束させた上で

ウィスキーを売っていたという。


だが秘密にすればするほど、山小屋を囲む、

人だかりは大きくなっていった。

そのうちに山小屋の隣には、一軒のバーができ、

自由を愛す者たちで賑わうようになる。


森な街で、街な森。

バーのまわりには宿ができたり、

木の上にツリーハウスを作る者が現れたりと、

自由を象徴するコミュニティとなった。




時計を進めよう。

禁酒法は解かれ、人々は森を出て、都市へ帰っていった。


いつの頃から夜はめっきり明るいものとなり、

人々は、森のことなどすっかり忘れてしまった。

そして長い長い時が過ぎ、森は深く深くなっていった。


皮肉なものだ。

夜は明るくなればなるほど、影は濃くなり、

世の中が自由になればなるほど、

何故か毎日を不自由と感じるようになった。



でも、どんな時代にも旅人はいるものだ。

明るい夜の中(世の中)を窮屈に感じ始めた者は、

心の森を探す旅に出るだろう。


忘れ去られた森を奥へ奥へと歩き進むと、

地図に乗っていない街の灯りを目にすることになる。


月街へ、ようこそ。


 

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